『発明の名称』の書き方【基本のはなし】

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【発明の名称】の書き方のルール(決まり)からチェックしていきましょう!

書き方に決まりはある?

特許法施行規則の様式29には、次の内容が記載されています。

「【発明の名称】」は、明細書の最初に記載し、当該発明の内容を簡明に表示するものでなければならない。

特許法施行規則 様式29 備考13

「発明の内容」とは、【特許請求の範囲】に記載された発明を指します。

特許法では、第2条第3項に規定するとおり、物の発明及び方法の発明の二つのカテゴリーに発明を区分して、【特許請求の範囲】に「発明の内容」を記載することを求めています。

つまり、【発明の名称】は、特許を受けようとする発明が、いずれのカテゴリーに属するものか、かつ、いずれの技術分野のものであるか、簡明に記載する必要があります。

このため、【発明の名称】は、【特許請求の範囲】に記載した請求項の末尾の記載と一致させることが、一般的に行われています。

具体的な書き方は?

例えば、特許を受けようとする発明が、自動車に搭載されるエンジンとしての物の発明であれば、「自動車用エンジン」という名称とすることで、発明が属するカテゴリーと、発明が属する技術分野とが、簡明になります。

単に「エンジン」とした場合には、航空機用のエンジンや汎用型(携帯型)のエンジンも含むこととなり、発明の内容を簡明に表示したものとは言えなくなります。

複数のカテゴリーに属する【発明の名称】はどのように書く?

「自動車用エンジン」の発明が「方法」のカテゴリーにも属する場合には、【発明の名称】は、「自動車用エンジン及びその製造方法」と記載することができます。

具体的に、【特許請求の範囲】に記載した請求項1の末尾の記載が「自動車用エンジン」であり、請求項3の末尾の記載が「自動車用エンジンの製造方法」であった場合に、「自動車用エンジン及びその製造方法」と記載することができます。

請求項1の末尾と、請求項3の末尾とを、そのまま並列的に記載した「自動車用エンジン及び自動車用エンジンの製造方法」としても、大丈夫です。

同一のカテゴリーに複数の発明がある場合はどのように書く?

例えば、物の発明として、請求項1の末尾の記載が「自動車用エンジン」であり、請求項2の末尾の記載が「車体構造」である場合は、【発明の名称】を「自動車用エンジン及び車体構造」と記載できます。

この請求項1及び請求項2の記載に加えて、先に述べたとおり、請求項3の末尾の記載が「自動車用エンジンの製造方法」である場合には、【発明の名称】を「自動車用エンジン、車体構造及び自動車用エンジンの製造方法」と、記載することができます。

【発明の名称】の書き方のコツは?

コツをつかめば、簡単に書けます。

今まで述べてきたとおり、【発明の名称】は、【特許請求の範囲】の請求項の末尾の記載に沿って、並列的に列挙するように記載すれば大丈夫です。

例えば、物の発明である請求項1の末尾をA、同じく物の発明である請求項2の末尾をB、方法の発明である請求項3の末尾をC、方法の発明である請求項4の末尾をDとする場合には、「A、B、C及びD」と記載することができます。

物の発明として同一の発明のカテゴリーである請求項1及び請求項2の末尾の記載が同じ(A=B)である場合には、【発明の名称】は、「A、C及びD」と記載することができます。

【特許請求の範囲】が書けたら【発明の名称】も書いていこう!

以上、【発明の名称】の書き方について、ご参考になさってくださいねー。

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